Googleが10月31日に公式ブログにおいてSite Kitのリリースを告知した。現在はプラグインディレクトリから誰でもインストールできるようになっている。
Capital Pではベータ版の頃から取り上げていたが、なぜこのタイミングかというと、11月1日から開催されていたWordCamp US 2019に間にあわせるためだろう。GoogleがWordPressに注力し始めていることは何度かお伝えしているが、WordCamp USというビッグインベントに合わせて目玉となる製品をしているというわけだ。
Site Kit ファーストインプレッション
さて、このサイトCapital Pでも早速インストールしてみた。まずはGoogleアカウントと接続。
続いて、接続の際に認証を求められる。
接続が完了すると、ダッシュボードに情報が表示される。
いまのところ、接続できるサービスは以下の通り。
- Google Search Console
- Google Analytics
- Google Adsense
- Google PageSpeed Insight
各サービスごとに接続する仕様になっており、今後対象となるサービスは増えていくことだろう。可能かどうかはわからないが、Googleローカルビジネス、Google Adwordsなどと連携すればより便利になっていくのではないだろうか。
正直なところ、いまはまだAnalyticsの情報がWordPressのダッシュボードにいい感じに表示されるということぐらいでしかないのだが、GoogleがWordPress専門のチームを用意してまで開発しているところは期待感が大きい。WordPressコアチームのメンバーも抱えているので、技術力以外も大いに期待できる。
現在、WordPressにはSEO関連のプラグイン・サービスが大量にあって、一大産業圏を築いている。Google謹製プラグインがそこに影響を与えないかというとそんなことはない。YoastやAll in one SEO packのようなWordPress側の設定を変更するプラグインはともかく、Monster Insightsのようなダッシュボードに情報を表示する系統のプラグインは大きな打撃を受けるだろう。今後、WooCommerceが多くの拡張プラグインを持っているように、Site Kitに寄生する形の拡張プラグインが出てくるかもしれない。
なんにせよ、WordPress界のビッグプレイヤーが満を持して発表したプラグインだ、一度ぐらい試してみても損はないだろう。既存のタグとどうバッティングするかわからないので、新規サイトで試してみるとちょうど良いのではないだろうか。
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