Google Dance Tokyo 2018参加リポート

4月3日に行われたWebマスター向けイベントGoogle Dance Tokyo 2018に参加したので、そのリポートをお届けする。

Google Dance Tokyoとは?

Google WebmasterというYoutubeチャンネルのWebマスター向け番組ウェブマスターオフィスアワーが中心となって開催されたイベントである。タイトルがなぜ”Google Dance”かというと、2000年代初頭、Googleがランキングアルゴリズムを変更するたびに激しい順位変動が起きてランキングが入れ替わっていたそうなのだが、その様子をWebマスターたちが”Google Dance”と読んでいたことがきっかけらしい。

Google主催でWebマスター向けということなので、主にSEOを気にする人(SEO業者、企業のSEO担当者)がターゲットである。Google AnalyticsやGoogle Search Consoleに親しんだ人といえばよいだろうか。

筆者は宮内と一緒にこのイベントに参加したのだが、なぜ参加したかというと、最近Capital Pでも繰り返しお伝えしているGoogleとWordPressの蜜月についてなんらかの情報が得られるのでは、と考えたからである。

セッション紹介

セッションは主に2つと少なめだったが、内容の濃いものであった。

Google Homeについて

Google日本法人の開発本部長である徳生氏によるセッション。Googleホームの紹介が主であったが、人工知能への投資を熱心に続けるGoogleのプロダクトの一つ「音声アシスタント」の開発秘話がおもしろかった。発話は言語合成という技術を用いているらしく、その実装はあのAlphaGoを作ったGoogle関連企業のDeepMind社が担当したらしい。DeepMind社の技術により、音声合成の速度は1,000倍以上早くなったようだ。

また、それ以外にも日本語が世界で二番目に対応されたという事実も興味深かった。昨今、日本が世界的に見て取り残されているようなイメージを抱いていたが、Googleは我々を見捨てていないようだ。

実は日本語が二番目に実装されたらしい。インドの英語版よりも早かったようだ。

SEO中級者になるために

こちらも同じくGoogleの長山氏によるセッション。クローリングとインデクシングについての説明が主であった。筆者はわりと既知の内容が多いように感じたのだが、知らないこともいくつかあり、たとえばそれがインデクシングとクローリングについての以下のマトリックスである。

クロールとインデックスをわけたもの

クロール不可でインデックス化という状況がありえるのか?」というクイズが出されたのだが、みなさんはすぐにわかるだろうか? 実はすでにインデックスされたページを検索エンジンから隠そうと思ってクロール不可にすると、インデックスされたままになってしまうらしい。Googleのクローラーはそこらへんをわりと杓子定規に受け取るようだ。心当たりのある方は注意しよう。

ライトニングトーク

ちょまど湊川あいなどの著名人に加え、SEOレジェンドの辻正浩などが参加。とくに辻氏のセッションはシェア厳禁の過激な内容で面白かった。SEO業界の高木浩光といえばおわかりだろうか。要するに、こんなノリである。

懇親会

懇親会も開催され、提供された軽食&ビールを楽しみながらのネットワーキングとなった。Googleのエンジニアも何人か参加しており、滅多に話すことができないエンジニアとの交流では長蛇の列が。

話すまでにけっこう並ぶ。

ちなみに豆知識であるが、GoogleやApple、Amazonなどの大企業では、気軽にイベントで話すことができない(会社でパーミッションを取らないと話せない)ので、もし出会う機会があったらがんばって話しかけてみるといいだろう。

感想

筆者が普段参加しているWordBench, WordCampや稀に参加するJAWSなどと比べると、技術者というよりはユーザー向けのイベントだったので、毛色がかなり違うという印象を受けた。ただ、TIPS的な観点からすると、WordPressだと何も考えずに実装できるものが多かったように思う。

  • カノニカルURL
  • サイトマップ
  • リダイレクト
  • AMP

これらは標準機能やプラグインなどで簡単に実装することができるはずだ。構造化データとリッチスニペットについては筆者も自力で対応することはあるが、そういうプラグインもあるだろう。WooCommerceのレビュー機能などは対応しているはず。もしかしたら「WordPressはSEOに強い」という言説はこうした状況を示しているのかもしれない。

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