WordBenchの行動規範が公開

日本におけるWordPress公式ミートアップであるWordBenchの行動規範が公開された。これまで慣例として存在していた暗黙知を明文化した形だ。参加者、開催を検討している方、そして現に開催されている方は目を通してみるとよいだろう。

注意点

筆者はこうした法令的なものが発布されると、リスク因子を最優先に確認するよう心がけている。筆者がざっと一読し、注意を要すると思ったのは以下の点。

  • 100% GPL に適合しない WordPress 派生物(プラグイン、テーマ等)を配布・宣伝する行為の明確な禁止。どうなる、Advanced Custom Field Pro(※筆者は使ったことがない)
  • 行動規範の適用範囲が「WordPress コミュニティにおける公共の場」であり、なおかつその表現に「など」というバッファーがあること。これ自体は法律的表現としてありがちなもの(例・明確に書いてしまうと簡単にハックできるのでわざと曖昧に書く)だが、その解釈をめぐっていらぬ争いが発生する可能性もあるので、鉄火場を避けたい方は注意深い言動を心がけよう。
  • 営利活動と広報の禁止。自社サービスなどを紹介するときは競合他社を含めて複数紹介することを心がけたほうがよさそうだ。新卒エンジニアがWordBenchに食い気味で参加しようとしているのを発見したときなどは気をつけよう。
  • 上下関係がないことが明文化されたので、名ばかりモデレーターに気後れすることはまったくない。地域のWordPressコミュニティを盛り立てたいという熱い気持ちがある方は、容赦ない鉄の心を持って名前被りを気にすることなくWordBenchを開催しよう。

その他、上位機関にあたるWordPress.orgコミュニティで以前から共有されていたマインドセットなども改めて明文化されているので、不安な人は読んでおくといいだろう。「他者を威嚇、虐待、差別、あるいは軽蔑する態度をとること/他者に迷惑をかける、あるいは屈辱を与える行為」(※太字筆者)などは筆者がいかにも犯しそうな禁忌であるため、気を引き締めたい。

コミュニティはとかく暗黙知が流通しやすいため、新たな人々を迎え入れるためにもルールの明文化には拍手を送りたい。

“WordBenchの行動規範が公開”への3件の反応

  • Yuriko

    よく行動規範を読んでみると疑問点がたくさん出てきます。行動規範の目指す方向に比べて条項が厳しすぎるように読めます。

    * 全国各地の OSC (オープンソースカンファレンス) に WordBench 名義で出展するのはむずかしい→確認ずみ
    * 車のスピード違反をしても『法令に違反する行為』だから半年のアカウント停止と勉強会の出席不可?? (まさか……)

  • 高橋 文樹

    そうですね。パッと読んだ感じだと理念として掲げているインクルーシブな印象はあまりないですね。僕は前科者がWordBenchに参加していてもそれはそれで面白いと思うのですが……
    WordBench名義でのOSCとかは前からやっていたことですし、Yurikoさんも尽力されていたことは知っているので、情状酌量してほしいところではあります。

  • 宮内隆行

    本家のCode of conductをざっと見た感じだと広報活動とかプロモーションとかセールスとかそういうたぐいを禁じてる記述はないのでわざわざこれを追加したくなった意図はちょっと気になりますね。
    https://make.wordpress.org/community/handbook/meetup-organizer/resources/code-of-conduct/

    まあでも僕は参加する予定もないしモデレータでもないので、強くこだわりがあるわけではないのですが。

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